トップページ > キャッシング基礎知識 > キャッシング用語集 > さ行 > 所有権留保

キャッシング基礎知識

キャッシングに関する基礎知識をおさらいしましょう。

キャッシング用語集

所有権留保

所有権留保とは、売買代金を割賦払いとする売買契約において、買主が割賦代金を全額支払い終えるまでは、売買の目的物の所有権を買主に移転せずに売主に留保しておくことをいいます。割賦払いとは分割払いのことですが、この分割払いによる支払いを確実なものとするために、このような手法がとられています。仮に、買主が途中で割賦金を支払えなくなった場合、売主は、目的物を取り戻した上で残額に充てることができます。具体例としては、自動車の割賦販売が挙げられます。自動車を割賦で購入すると、代金完済までは、車検証の所有者がディーラーや販売会社になっていると思います。そして、自動車の割賦代金を支払えなくなると、ディーラー又は販売会社が自動車を引き揚げて残債務に充当するということが行われます。これは、自動車に所有権留保がなされているからです。不動産売買の場合は、所有権留保は、「売ったものを引き渡すが、登記をしない」か「引き渡した後、売ったものの名義上の所有者となる。つまり、一時引き渡しておいて、抵当権を行使し担保として受け取る」という形。しかし、これは買主にとって厳しい決め事です。そこで、宅建業法では、宅建業社が売主で一般人が買主の場合、買主の支払いが代金の30%を超えていれば、売主は所有権の留保を行使してはいけないと定められています。これを「割賦販売の所有権留保の制限」といいます。【所有権留保の法的構成】所有権留保は、形式的にみると、代金を全額支払うまでは売主が目的物の所有権を持っているという形をとっています。そこで、この形式を重視して、所有権留保とは所有権移転の問題である、と捉えるのが所有権的構成と呼ばれる考え方です。つまり、所有権移転時期を売買契約時ではなく、代金完済時とするということです。これによると、買主が途中で割賦金を支払えなくなった場合、売主は、買主に対して所有権に基づく引渡請求をすることができるということになります。もっとも、所有権留保は、代金債権の回収を確実にするためにとられる手法です。つまり、実質的には、代金債権の担保として用いられています。そこで、この実質を重視して、所有権留保とは担保物権の一種である、と捉えるのが担保的構成と呼ばれる考え方です。つまり、抵当権や質権などと同様、債権の履行がなられなかった場合に目的物を処分して債権回収を図るための担保であると捉えるのです。これによると、買主が途中で割賦金を支払えなくなった場合、売主は所有権留保を実行するということになります。判例は所有権的構成をとっているといわれていますが、実際には、担保的構成に近い結論をとっています。学説は、担保的構成が通説となっています。

■キャッシング用語インデックス
あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行